2010年8月12日木曜日

三浦和美ゼミ 教育学演習

教育学演習は子ども教育学科の学生が履修するゼミ(講義とは異なり、教員と少人数の学生

が討論しあい、教員と学生の双方により作られる授業)だ。

                           【星有美さんの模擬授業】


「これから教育学演習Ⅲを始めます。今日の日直の伊東紗耶です。よろしくお願いします」の号令でスタート。メリハリのある演習。授業前には4年ゼミ長(綿引達也君)の挨拶やスピーチ(発表者は週替わり。今回は有坂知美さん)が行われる。2010年度の教育学演習Ⅲの内容は学生による模擬授業だ。





三浦和美先生(小学校社会科担当)は社会科活動事

例集を作成し、外部へ向けて発信する計画を立てて

いる。暗記のイメージがある社会科だが、一体どんな

授業を工夫しているのだろうか。


 

【水墨画を描く馬場ひとみさんと高橋美沙希さん】











7月5日(月)の5限に演習12教室で行われた模擬授業の内容は、6年生の

室町文化についての学習だった。雪舟が描いた水墨画を見ながら、墨汁を使って

半紙に絵を描くという体験活動を行っていた。このことについては、新しい小学

校学習指導要領に「実際の指導に当たっては、例えば、書院造の影響を受けている

伝統的な家屋を調べたり、水墨画を描く体験を行ったりして、室町文化に関心をも

つようにする学習などが考えられる」と書いてある。発表の星有美さんはこのこと

を根拠にして、活動を構成したことが分かった。また、社会科の楽しさは、教師の

工夫によって生まれることを知り、授業はいくらでも面白くなると感じた。

45分の授業を終えた後は、15分の検討会を、見学に来ていた3年生の

熊谷幸子さんや2年生の谷崎健治君を含めた12名のゼミ生で行った。

4年生のゼミは他の学年へ参考のために積極的に公開されている。

残りの時間は三浦先生が注意すべき点や授業の実践例などを話した。

教師になるためには何をするべきかをはっきりと教わることができる。

              【 水墨画完成し、授業がしめくくられる】

社会科ゼミは模擬授業をするのは社会科だが、学びとしては教科の壁を越えて、

教師としての心得も学べる。社会科を中心に教師としての資質を学び、ゼミの

登録学生は真剣に小学校教諭を目指して取り組める。教師を志す自分自身を

高め、確実にスキルアップを図ることができる良さがある。また、学内での

活動に限らず、外に出て行う教材研究や研究会への参加など、多様な学習が

可能な点も魅力だ。三浦先生は、学生を教育現場へ送り出すまでに将来自律

して社会科の授業実践ができる力を付けさせる」ことを望んでいる。

昨年は6名の小学校教員を送り出したが、時々、卒業した先輩からの

メールや手紙を紹介している。「小学校現場で働く楽しさや厳しさも

学生に伝えている」とのことだった。本気で先生になりたい人、自分を

変えたいという人は、三浦ゼミで希望に少しでも近づける気がした。


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