2010年12月16日木曜日

オチケンライブ

12月10日(金)、H-one館で落語研究会の公演が行われ、多くの学生に交じり、情報福祉マネジメント学科の学科長・風間典昭教授の姿も見られた。今年最後の公演ということもあり、今日のステージに懸ける思いがどの部員からも強く感じられた。なかでもパラダイスαという男性4人と女性2人組が繰り広げたコントが印象に残った。無職の青年がお伽の国に行きその国を支配しているセクシーな魔女を捕まえて、自分の彼女にしてしまうという内容のコントを披露し、自分だけでなく会場を沸かせた。

【コントを披露するパラダイスα】









パラダイスαの魔女役をやった酒井史江さん(福心4年)は、「セクシーな魔女役を一度やってみたかったです。今までやってきた公演の中で今日が一番良い出来でした。このサークルに入って多くの友達ができ、とても充実した毎日でした」と4年間を振り返った。
 代表の斎田龍貴さん(社福2年)は「今年の中では一番お客さんが入り、とても良い出来でした。来年は今年よりももっと良いものにしていきます」と力強かった。
【自慢のネタを披露したRUGBASEの佐藤さん(左)
斎田さん(右)】

2010年11月13日土曜日

手話コーラス

11/30、国見祭の特設ステージで手話歌を披露し、観客から大きな拍手を浴びた手話サークル「smile」代表の社会福祉学科3年・藤本知歌さんに話を聞いた。

手応えは?

自分たちが練習してきたもので皆さんに感動していただけた。表情を通してもそれが伝えられたと思います。

国見祭に向けてどのように過ごしていましたか?

放課後に加え、土日も練習していました。

【手話で自分たちの思いを伝えるsmile】

日頃はどのような活動を行っているのですか?

ゲームやレクリエーションを通して、表情やジェスチャーというものを学習しています。

将来的には?

手話で得たことを、多くの人とのコミュニケーションに役立てていきたいと思っています。

彼らを見ていると、言葉や文字だけが気持ちを伝える方法ではないことが実感できる。手話を学習することで、また違った意思の伝達方法があることがよく理解できた。

2010年11月8日月曜日

国見祭クイズ大会

国見祭2日目。あいにくの雨の中、外の特設ステージでは「クイズ・できるかな?」と題した3人グループ対抗のクイズ大会が開かれていた。クイズは、イントロクイズを含む様々な問題の早押し形式で行われた。決勝に残った3グループは、どこも即答で次々と正解していく。混戦を制したのは、3人のオネエマンズという女装グループだった。「福祉大学の開校記念日はいつ?」「アナログ放送が終了する日は?」といった細かい問題も見事正解。正解すると、お客さんを盛り上げようとして派手なダンスパフォーマンス(?)を披露した。雨で肌寒いこの会場を、彼(女)らのクイズ大会に対する情熱が包み込んだからなのか、終盤戦の解答ラッシュは圧巻だった。見事、優勝したのやはりこのチーム。オネエマンズの沼澤真人さん(社福・4年)は「去年に続き優勝でき嬉しい。去年優勝したプレッシャーなどは感じず、お姉系で楽しむことができた」と大学最後の学祭で最高の思い出ができたようだ。

  【優勝したオネエマンズの3人組】

2010年11月5日金曜日

中夜祭 Ms. Mr.コンテスト

今年で14回目を迎える東北福祉大学のMs. Mr.コンテストが福聚殿で開催された。参加者も美男、美女ばかりで誰がMs.Mrの称号を手にするのか会場全体が期待と緊迫の渦に巻き込まれた。
参加者にとって一番の見せ場である個人パフォーマンスでは自慢の歌唱力で勝負に出たり、ダンスを披露したりするなど、この日のために練りに練った演技で会場に駆けつけた多くの観客を沸かせた。そんな激戦を勝ち抜きエントリーNo3 久村愛さんとエントリーNo5佐藤琢磨さんが栄誉あるMs. Mrの称号を手にした。
           
       【美男、美女が勢揃いしたMs. Mrコンテスト】
Msに輝いた久村愛さんは「まさか自分がなるとは思っていなかったので、本当に嬉しいです。サークルの皆の声援が大きな力になりました。私の友達I love you!」と喜びに満ちあふれていた。Mrに輝いた佐藤琢磨さんは「最高です。協力してくれた皆のおかげでMrに輝くことができました。4年のおじさん頑張ったぜ!」今の気持ちを力強く語ってくれた。

 【Msに輝いた久村愛さん】        【Mrに輝いた佐藤琢磨さん】


















こうして白熱した今年のMs. Mr.コンテストは終了したが、来年はどのようなバトルを見せてくれるのか国見祭の名物から目が離せない

○○子大食い大会優勝

待ちに待った国見祭最初のステージ企画は「大食い王にオレはなる!〜ありったけの飯をかき集め〜」という題目の大食い大会。我こそは大食いに自身があるという福祉大生がステージに集結した。最初の方は食べるスピードも早かったが上位に進むにつれ参加した学生は苦しそうな表情を浮かばせていた。そんな厳しい戦いを勝ち抜き優勝を手にしたのは○○子という落語研究会に所属する女性3人組であった。

               [優勝した〇〇子]



チームの代表の酒井史江さん(心理・4年)は「棄権が出てしまい急遽参加することに成ってしまったので、初戦で敗退すると思っていました。まさか優勝できるとは思っていませんでした」と驚きの表情で答えてくれた。「自分達の結束力の強さで生み出された奇跡です」と共に戦った仲間との絆の深さを象徴するかのような優勝であった。

2010年11月2日火曜日

工芸館クラブ「風の会」~しおり作り体験~

風の会では芹沢圭介先生の技法「合羽摺り」による無料のしおり作りが本学芹沢美術工芸館前学習室で10月30日(土)と31日(日)に行われました。
 岩絵の具を使い、刷り込みばけで型に合わせて色を塗るだけなので、どなたでも簡単にできます。ほんの数分で作れる、とても素敵なしおりは持ち帰り可能なので参加者は喜んでいました。
 しおりのデザインは学生が考えたオリジナルで、毎年変わる。数種類のとても可愛らしいデザインの中から自分の好みで選べます。さらに、しおりには学生手作りの日付ハンコや平仮名の文字ハンコを押すこともできます。
 他にも、紙パックで作った季節に合わせた多彩な絵はがきを大量に展示、販売しました。
 また、現在、芹沢圭介美術工芸館では12月23日までニューヨーク展開催記念の際の特別展を行っており、特に国見祭期間中は入場無料のサービスをしました。
 風の会の活動をもっと知りたい方は、芹沢圭介美術工芸館のワークショップを訪ねていただくか、k_c_kazenokai@yahoo.co.jp 代表 小笠原 までご連絡ください。
【工芸館クラブ風の会のメンバーとしおり】













クラシックギター部 ~教室企画「ギターの秋(とき)」~

クラシックギター部は、本学3号館の330教室で演奏会を行いました。
ゆったり、まったりと心を落ち着かせることのできる雰囲気の中に、学生の柔らかなメロディーが溶け込んでいます。盛大でダイナミックに賑わう大学祭とは少し違った一時を楽しめます。
お菓子と音楽付きの休憩室は疲れた時に和める最適の空間です。曲目は、奏、アメージンググレイス、夜空ノムコウなど過去に演奏したものを個人で練習して弾きました。一人で弾いたり、二人や三人、また部員全員で演奏したりとバリエーションは豊富でとてもいい演奏でした。
クラシックギター部では、12月4日に定期演奏会を行います。場所は東北福祉大学けやきホール。開場時間は午後4時30分で、同5時開演となっています。是非お越しください。

   【演奏するクラシックギター部】













2010 くにみ街道伊達まつり

平成22年10月24日(日)の午前10時から午後4時まで、東北福祉大学ステーションキャンパス館で「くにみ街道伊達まつり」が開催された。この催しは、地域のつながりや親・子・孫の世代としてのつながりを深め、他者への気遣いを広げていく目的をもつ。心のやりとりと元気ある社会形成力を復興し、共に高め合うためにこの地からの「ことをこし」として行われた。
 東北福祉大学では国見峠へ北北西に向かう道を「くにみ街道」と名付け、周辺地域と大学がともに発展できる環境づくりを目指している。その一環が、昨年から開催されているこの「くにみ街道伊達まつり」だ。
 今年は、ステーションキャンパス館2階でノルディックウォーキング、簡単にできるストレッチ、握力・身長・体重・血圧の測定といったメディカルフィットネス体験を、3階では最新のカラオケマシン(DOM)を使い、軽体操をしながらのカラオケコーナーやオイルパステルでケントボードにきれいな絵を描くクリニカルアート体験会、学内サークル「beautys」によるビューティーケアコーナー、リハビリテーション学科の主に理学療法学専攻の2年生によるマッサージの実演、元気点検かるたコーナーが設けられた。
 4階は小抜ゼミの学生約25名による車いすやアイマスクの体験、高齢者の疑似体験、ロープワーク紹介といった減災体験ブース、小石川ゼミと白井ゼミの学生による自転車を使ったエコ発電、学生サークル「匠民‐TAKUMIN‐」と一緒にものづくりをするコーナーを、6階では、大学の取り組みを紹介するパネル展示が行われた。
 また、天候に恵まれ、駅前広場(3階)で焼き鳥、豚汁、ずんだ餅、焼きそばなどの屋台コーナー、地場産農・海産物市場、工房歩歩による手作りパンの露店販売、フリーマーケット、国見小学校小萩隊によるスクールバンド演奏会、子供参加型のもちつき大会、「いのち」をテーマにした創作群舞ダイナミック琉球、チアリーディングチームによるパフォーマンスもあり、大いに盛り上がった。
                         

【餅つきをする子供】       【ダイナミック琉球を踊る学生】
      


 







体験・見学者へスタンプラリーを行い、スタンプ3つで東北福祉大農園で学生がつくったお米プレゼントがあり、参加者が喜んでいた。 なお、まつり参加者にはアンケートを記入(記入者へはハンカチを無料配布)してもらい、次回はよりよいものにしようと意気込んでいる。来年の開催にもご期待ください。

2010年8月21日土曜日

第2回東北福祉大学 ステーションキャンパス子ども夏まつり

2010年8月6日東北福祉大学ステーションキャンパス館3階で第2回東北福祉大学 ステーションキャンパス子ども夏まつりが開催された。

【パフォーマンスを披露する学生】

連日の猛暑の中、多くの子ども連れで賑わった。特に人気だったのがテラスで行われた流しそうめんであり、開始わずか30分程でそうめんがなくなるといったおいしさと清涼感が人気を集めた。東北福祉大学からはジャグリコ、小さな人形劇の会ペペなどのサークルがボランティアとして参加し、皿回しや中国コマなどの自慢のパフォーマンスや、手作りの人形を使った劇などを披露し、子ども達を魅了した。ジャグリコ代表の加藤知英さんは「地域の子ども達と触れ合うことができてよかったです。大学生のうちにいろんな人との触れ合い、それを通じてコミュニケーション力を着けていきたいです」と、人と人との交流の重要性について語ってくれた。

2010年8月13日金曜日

スパトライアスロン

8月1日(日)宮城県名取市のサイクルスポーツセンターでスパトライアスロンが行われ、約500人が参加した。このトライアスロンは温泉を身近に感じてもらうため浴衣で走るスパアスロンやペットと共に参加できるペットアスロン、トライアスロンの中にクイズ、アトラクションを含んだユニークな競技種目が目立っていて面白み満載であった。

競技以外にも、お笑い芸人のアントキの猪木やテレビリポーターの阿部祐二ら有名人が参加し、大会は大きな盛り上がりを見せた。

【ボランティアに参加した学生】

東北福祉大学からは水泳部、女子ハンドボール部、小野寺浩三ゼミ生がボランティアとして参加し、大会運営者と共に会場の準備や受付などを行った。女子ハンドボール部の代表者・駒屋彩乃さん(4年)は、「日差しが強く暑かったですが、参加者と一緒に楽しむことができました。他の部活の人達とも交流する機会があり、良い経験をしたと思います」と笑顔で話した。

2010年8月12日木曜日

三浦和美ゼミ 教育学演習

教育学演習は子ども教育学科の学生が履修するゼミ(講義とは異なり、教員と少人数の学生

が討論しあい、教員と学生の双方により作られる授業)だ。

                           【星有美さんの模擬授業】


「これから教育学演習Ⅲを始めます。今日の日直の伊東紗耶です。よろしくお願いします」の号令でスタート。メリハリのある演習。授業前には4年ゼミ長(綿引達也君)の挨拶やスピーチ(発表者は週替わり。今回は有坂知美さん)が行われる。2010年度の教育学演習Ⅲの内容は学生による模擬授業だ。





三浦和美先生(小学校社会科担当)は社会科活動事

例集を作成し、外部へ向けて発信する計画を立てて

いる。暗記のイメージがある社会科だが、一体どんな

授業を工夫しているのだろうか。


 

【水墨画を描く馬場ひとみさんと高橋美沙希さん】











7月5日(月)の5限に演習12教室で行われた模擬授業の内容は、6年生の

室町文化についての学習だった。雪舟が描いた水墨画を見ながら、墨汁を使って

半紙に絵を描くという体験活動を行っていた。このことについては、新しい小学

校学習指導要領に「実際の指導に当たっては、例えば、書院造の影響を受けている

伝統的な家屋を調べたり、水墨画を描く体験を行ったりして、室町文化に関心をも

つようにする学習などが考えられる」と書いてある。発表の星有美さんはこのこと

を根拠にして、活動を構成したことが分かった。また、社会科の楽しさは、教師の

工夫によって生まれることを知り、授業はいくらでも面白くなると感じた。

45分の授業を終えた後は、15分の検討会を、見学に来ていた3年生の

熊谷幸子さんや2年生の谷崎健治君を含めた12名のゼミ生で行った。

4年生のゼミは他の学年へ参考のために積極的に公開されている。

残りの時間は三浦先生が注意すべき点や授業の実践例などを話した。

教師になるためには何をするべきかをはっきりと教わることができる。

              【 水墨画完成し、授業がしめくくられる】

社会科ゼミは模擬授業をするのは社会科だが、学びとしては教科の壁を越えて、

教師としての心得も学べる。社会科を中心に教師としての資質を学び、ゼミの

登録学生は真剣に小学校教諭を目指して取り組める。教師を志す自分自身を

高め、確実にスキルアップを図ることができる良さがある。また、学内での

活動に限らず、外に出て行う教材研究や研究会への参加など、多様な学習が

可能な点も魅力だ。三浦先生は、学生を教育現場へ送り出すまでに将来自律

して社会科の授業実践ができる力を付けさせる」ことを望んでいる。

昨年は6名の小学校教員を送り出したが、時々、卒業した先輩からの

メールや手紙を紹介している。「小学校現場で働く楽しさや厳しさも

学生に伝えている」とのことだった。本気で先生になりたい人、自分を

変えたいという人は、三浦ゼミで希望に少しでも近づける気がした。


2010年7月31日土曜日

Link~煌めく夏の熱きハーモニー

東北福祉大学吹奏楽部による第四回夏コンサートが4日、けやきホールで開催された。

今回のコンサートは全日本吹奏楽コンクール全国大会3年連続出場を記念したもので、第1部では全日本吹奏楽コンクールの課題曲や松崎泰賢氏(当部音楽監督)と八木澤教司氏(作曲家)が初めてジョイントした曲を含む4曲を披露。第2部ではおなじみの「となりのトトロ」のテーマ曲や、「銀河鉄道999」を含む4曲を、聴くだけでなく、見て楽しめる演出が凝らされた。吹奏楽部の新たな試みが、会場に詰め掛けた約600人の聴衆を魅了した。







コンサート終了後のインタビュー

夏コンサート実行委員長 熊坂竜太(社会教育学科3年)

今回は初めての演出でどうなるか不安でしたが、観客と一緒になり笑顔で演奏することができて良かったです。また地域のみなさんのおかげで無事にコンサートを開催することができました。10月のコンサートでも地域に貢献できるような演奏するので是非楽しみにしてください。

2010年7月3日土曜日

サンド来校 偽タレント探す

 フラットファイヴに所属している宮城県仙台市出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」が、六月二十三日(水)午後五時から六時にかけて、東北福祉大学国見キャンパス内を訪れた。二〇〇七年のM-1グランプリ覇者であるサンドウィッチマンにとって、TV初のレギュラー・冠番組サンドのぼんやり〜ぬTV」(TBCテレビほかで放送)の取材が学食などで行われた。 

【サンドウィッチマンの富澤と伊達】

「ぼんやり~ぬTV」はサンドウィッチマンが宮城県内でいろんなことを体験するお笑い番組で、サンドウィッチマン

も企画会議に参加している。

ぼんやり〜ぬTV」(TBCテレビほかで放送)の取材が学食などで行われた。「ぼんやり~ぬTV」はサンドウィッチマンが宮城県内でいろんなことを体験するお笑い番組で、サンドウィッチマンも企画会議に参加している。

                     【カカ似の学生】

         


【いきものがかりの吉岡聖恵似の学生】



 

今回の企画は、偽タレント名鑑。有名人のそっくりさんをさがす、というもので、東北福祉大学からは、いきものがかりの吉岡聖恵(vo)やブラジル国ブラジリア出身のサッカー選手、カカなどに似た学生が取材を受けた。

 また、数時間前には陸上部と女子ソフトボール部の練習場所を訪れ、ソフトボール部のエースとの対戦が行われた。

 なお、東北福祉大学訪問は伊達みきおオフィシャルブログ「もういいぜ!」で早速、公開された。

サンドのぼんやり~ぬTV偽タレント名鑑東北福祉大編は、宮城県の場合、七月十三日(火)二十三時五十分から東北放送で放送される。この番組の宮城県外放送対象地域は、山形県で二十四時二十分から二十四時五十分まで、テレビユー山形、北海道で二十四時二十五分から二十四時五十六分まで、北海道放送でいずれも月曜日にオンエアされる。誰がテレビに映るのか、是非、チェックしよう。

2010年7月1日木曜日

食育の大切さ「田植え」から学ぶ

【田植えをする学生達】




清々しい快晴で初夏の陽光が降り注いだ五月十五日(土)、本学の西田中校地(仙台市泉区)で、今年で三回目となる農業体験「田植え」が実施された。

 斎藤昌宏先生のゼミ生や子ども支援GP、写真部、新聞部の学生ら八十四人をはじめ、関係者を含め約百人が参加した。昨年の参加人数約五十人を上回り、多くの学生が「田植え」を体験した。

 近くで農業を営むボランティアの指導者から、左手で四、五本にちぎってより分け、右手の三本指で摘まみ、水を張った時に苗が浮かないように四センチ程度を埋めるように教わり、全員が裸足になって、昔ながらの手作業で一つ一つ丁寧に植え込んでいった。

 苗の品種は二種類。粘りが良く、宮城県の気候に適した「ひとめぼれ」と全国的に人気のある「みやこがね(もち米)」。約二千平方メートルの田んぼを、およそ二時間かけ植え込んだ参加者は、泥で汚れた手足を沢の溜まり水を利用した洗い場できれいに落とした。そして、待っていたのは用意されたおにぎり、豚汁で、作業後のおなかを満たした。

 田植えの指導をしていただいた農家の方は、農業体験を通して「(学生に)自然に触れることの大切さや食育の苦労を感じてほしい」と真剣な眼差しで語った。参加した学生の今村仁美さん(社福四年、斎藤ゼミ)と佐藤和佳さん(子ども三年、子ども育みプランナー)は「とても楽しく、充実していた」と笑顔でコメントし、なかなか出来ない経験から食育の大切さを学んだ。

 苗は九十日間で米の形へと姿を変えていき、早ければ十月初旬にも稲刈りが行われる予定だ。