2010年7月1日木曜日

食育の大切さ「田植え」から学ぶ

【田植えをする学生達】




清々しい快晴で初夏の陽光が降り注いだ五月十五日(土)、本学の西田中校地(仙台市泉区)で、今年で三回目となる農業体験「田植え」が実施された。

 斎藤昌宏先生のゼミ生や子ども支援GP、写真部、新聞部の学生ら八十四人をはじめ、関係者を含め約百人が参加した。昨年の参加人数約五十人を上回り、多くの学生が「田植え」を体験した。

 近くで農業を営むボランティアの指導者から、左手で四、五本にちぎってより分け、右手の三本指で摘まみ、水を張った時に苗が浮かないように四センチ程度を埋めるように教わり、全員が裸足になって、昔ながらの手作業で一つ一つ丁寧に植え込んでいった。

 苗の品種は二種類。粘りが良く、宮城県の気候に適した「ひとめぼれ」と全国的に人気のある「みやこがね(もち米)」。約二千平方メートルの田んぼを、およそ二時間かけ植え込んだ参加者は、泥で汚れた手足を沢の溜まり水を利用した洗い場できれいに落とした。そして、待っていたのは用意されたおにぎり、豚汁で、作業後のおなかを満たした。

 田植えの指導をしていただいた農家の方は、農業体験を通して「(学生に)自然に触れることの大切さや食育の苦労を感じてほしい」と真剣な眼差しで語った。参加した学生の今村仁美さん(社福四年、斎藤ゼミ)と佐藤和佳さん(子ども三年、子ども育みプランナー)は「とても楽しく、充実していた」と笑顔でコメントし、なかなか出来ない経験から食育の大切さを学んだ。

 苗は九十日間で米の形へと姿を変えていき、早ければ十月初旬にも稲刈りが行われる予定だ。

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